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「殿」と「様」の使い分け

投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
「殿」と「様」の使い分け

手紙を書く機会は、電子メールの普及とともに減り「」や「殿」を使う機会は、減ってきました。

殿と様の意味はどのようなことなのでしょうか。

この記事では、「殿」と「様」の使い分けについて説明をしています。気になる方は、是非読んてみて下さい。

「殿」と「様」の意味

「殿」とは、邸宅を意味します。それが転じ邸宅に住む人を指すようになったと言われています。身分お高い人物の官職名に殿を付けて用いられていましたが、鎌倉時代(こちらは諸説あります)には、殿に対する敬意は低下し、変わりに「様」が併用されるようになったといわれています。

「様」とは、「さま」は名詞としてではなく「接尾」として用いられ人を表す語又は人名や役職に付けて尊敬の意を表す、名詞や形容動詞の語幹に「お」「御」を冠したものについて丁寧にいい表す際に使われます。

「殿」は、どのようなときに使用できるのでしょうか。

目上の人に「殿」を使用することは失礼とされています。目上の人に「殿」を含んだ表現をすることによって嫌味だと捉えられることがあるからです。多くの場合、「様」を使用することが適切とされるようになっています。

よくある勘違いとしては、社長や部長などの肩書きは、敬称ではいないものの役職への敬意を払うため敬意を含んでおり「社長様」、「部長様」と書くことは、重複表現となり適切ではありません。

ただし、手紙の宛名だけはあて先をどの邸宅宛か明確にするために「殿」が使われる場合もあるのだそうです。

年配者の中には、客先の社長宛に「○○社長殿」と書く方もいらっしゃいます。ビジネスシーンでは、会社間のやり取りとなりますので、「殿」は外部の方々には失礼に当たりますので注意が必要です。

又「殿」には、嫌味を含んだ表現もありますので、不快と感じる方がいることも事実です。親密な関係であり、気心の知れた仲でなら使うこともありますが、初対面や直接お会いしたことない方に対しての「殿」も見下げているようで好ましくは思われません。

日本語大辞典にも「殿は、官庁などの公の場で用いられる他、書面などの形式的なもの、下位のものへの軽い敬称として用いられる」とされていますので、ビジネスシーン、特に一般に企業に勤めていれば使うことは少ないはずです。

「様」と「殿」どちらの敬意が高いでしょうか。

日本語大辞典には、書かれているように「軽いものへの敬称」となっている「殿」は敬意順ではどこにあたるのか、ロドリゲス日本大文典というものに【4種類の敬称を比較し、敬意順に示したものとして「様<公<殿<老」の順】だとありました。

ですから、殿を使うよりもより敬意の高い「様」を用いていたほうが失礼のないということです。現在は、よく分からなければ丁寧に言っておけば間違いない、失礼に当たらないという風潮にありますからより敬意は払った言葉が使われています。

「様」と「殿」、使用する側の多くの間違い

さて、「様」と「殿」の敬意の違いだけでなく、使用する側の間違いも多いことは確かです。社会人になれば、送り状や封書、返信用の葉書や年賀状などで使う機会も増えてきます。そこでも多くの間違いがあり、新入社員以外の上司、先輩方には間違いであっても注意しにくいものです。

多く目にする新人あるあるとしては、「○○会社 様 御中」敬意を払う言葉に重複表現として「様」と「御中」を使ってしまっています。

この場合【よく分からなければ丁寧に言っておけば間違いない、失礼に当たらない】には当てはまりません。ただ、無知をさらしているだけです。会社名に出すのであれば、「御中」だけで十分です。

「御中」も注意しなければなりません。時折「卸中」と書いてくる会社の役員の方も中にはいるのです。その場合、補佐の方が「卸」の左側にそっと正しい形になるよう手直しを加えてくれていることも多々あります。

年配の管理職に多い間違いとしては、「○○会社 ○○部長様」という表現です。役職には敬意を含みますので更なる敬意は必要されていません。どうしても役職を付けたいのであれば、「○○会社 部長 ○○様」とすると良いと思います。役職が上に来ていますし、氏名に「様」を付けていますので重複表現にも当たりません。

一年を通して多い間違いは、「○○会社 御中  ○○部長様 担当者様」という表現です。会社の個人名宛に送付するのであれば、「御中」は必要ありません。役職の後ろに「様」を付けることも必要ありませんし、役職宛に送付するのであれば「担当者様」という表現も必要ないのです。部長宛に送付して、部下の担当者に配布してもらうつもりであれば、大変失礼ですので、「部長宛」の郵便と「担当者宛」の郵便を準備することが望ましいです。

まとめ

手間を掛けたくない、面倒はきらいだ、分かればいいじゃないか、と思われる方もいると思います。けれど、個人として対応するのであればよいと思いますが、会社に勤めている以上、会社の名前を使い仕事をしている時間は、そのような気持ちがあったとしてもできる限り迅速に正確に対応していかなければなりません。

この使い方も一度覚えてしまえば、パターン化できるものばかりです。なれた表現から変えることに抵抗を覚える方もいるかとは思いますが、正しい表現をすることによって周りからの評価も変わるものです。

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