これで簡単!年末調整の書き方

これで簡単!年末調整の書き方

サラリーマンの方なら必ずぶちあたる年末の処理‥そう、年末調整です。新入社員であれ、中途入社であれ、サラリーマンであれば必ず発生する手続きになりますので、ご存じの方も多いと思います。ただ、いろいろな書類を揃えたりするのがめんどくさいですし、新入社員の方なら書き方自体がそもそも分からないと思います。入社数年経っている方であっても、ついうっかり間違えてしまうくらいややこしい書類ですから、注意が必要です。しかし、この年末調整には、配偶者控除や医療費控除など、ちゃんとやっておかないと、もらえるはずの還付金をもらえない場合もありますし、結果として余計に税金を払いすぎてしまう可能性もあります。だからこそ、年末調整の書き方はしっかりマスターしておきたいですよね!そこで今回は、そんな年末調整の書き方について見ていきたいと思います。

従う手順:
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それではまず、年末調整に必要な書類から見ていきましょう。年末調整に必要な書類としては、「給与所得者の扶養控除等申告書」、「給与所得者の保険料控除申告兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」の3つとなります。3つあるからといって、全て必須というわけではありません。対象となる方は申請するというスタイルです。3つ目の給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書は、いわゆる住宅ローン控除のことです。したがって、新入社員や入社数年の若手社員などマイホームを購入したりしていないほとんどの人は、給与所得者の扶養控除等申告書と、給与所得者の保険料控除申告兼給与所得者の配偶者特別控除申告書の2点の提出が必要となります。大体の会社では、年末調整前になると、経理や総務などの事務担当者から年末調整に必要な書類が渡されると思いますので、紛失したりしないよう注意しましょう。

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では次に、具体的な書き方について見ていきたいと思います。人それぞれ書き方は異なってきますが、まずは一番簡単で済むケースについて見ていきたいと思います。それは、生命保険などに加入していない新入社員や入社数年の独身若手社員の場合です。生命保険や医療保険に加入しておらず、結婚もしていませんし、マイホームも購入したりしていないですから、給与所得者の扶養控除等申告書に名前と住所を記載し、捺印すればそれで書類は全て完了となります。これが一番簡単で済む人の場合ですが、この場合は控除の申請をしないわけですから、調整額として還ってくる還付金額は非常に少なくなってしまう可能性が高いです。周りの既婚者やマイホームを持っている先輩に比べて、自分だけなんか少ないなぁ‥とがっかりされた方も多いのではないでしょうか。‥しょうがないですね。

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次に、最も多いであろう、結婚していて生命保険や医療保険に入っている方の場合の書き方について見ていきましょう。まず、このような方の場合は、加入している保険会社から年末調整前に控除証明書というハガキが送られてきますので、この証明書に記載されている内容を転記して記入していくことになります。まず、給与所得者の保険料控除申告兼給与所得者の配偶者特別控除申告書の上部に、ご自身の氏名と捺印、住所の記入をします。次に、加入している保険会社名や支払い金額などをハガキを見ながら転記していけばOKです。保険料控除の場合、地震保険も含まれますから、もし加入されている場合は必ず記入するようにしておきましょう。また、新旧の区分もありますので、うっかり間違えないように気を付けましょう。保険料控除の記載が済んだら、配偶者控除の申請を記入しましょう。配偶者が稼いで得た年間所得額によって、その額が103万円未満の場合は配偶者控除に、103~141万円の場合は配偶者特別控除に記入していきます。

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では次に、マイホームを購入された方の場合について見ていきましょう。給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書、いわゆる住宅ローン控除については、初年度だけは年末調整処理ではなく、どうしてもご自身で確定申告をして申請する必要があります。しかし、次の年度からは会社の年末調整で申請できますので、負担がだいぶ減りますね。書き方としては、税務署から年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書というのが送られてきますので、これをもとに申告書に転記していく形になります。住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書という書類が金融機関から送られてきますので、これらをもとに申告書に記入していけばOKです。

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以上、年末調整の書き方について見てきました。いかがだったでしょうか。基本的には、控除対象となる書類を記入していけば大丈夫です。したがって、結婚や保険の加入非加入などの違いによって、人それぞれ書く種類が異なってくることになります。自分の立場ではどの書類を記入していけばよいのかしっかりと把握して申請するようにしましょう。

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