わかりやすく解説!普通預金と当座預金の違い

わかりやすく解説!普通預金と当座預金の違い

当座預金って、聞いたことありますか。調べてみると、よく普通口座を開くか当座口座を開くか、という論議がネット上でなされているのですが、当座預金とはどのような預金なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。実は最近、銀行の口座には総合口座がというものがあり、どんなことができるのかについて知る機会があったのですが、当座預金もこの中の1つなのかな、と気になったので銀行預金の種類とその特徴について調べてみました。

銀行預金の種類

調べてみたところ銀行預金は7種類もありました。では、1つずつ紹介しますね。

【普通預金】

自由に預け入れ、払い戻しができる預金口座のこと。銀行取引の基本となる預金になります。公共料金やクレジットカードなどの自動支払い、給与や年金などの自動受け取りができます。

【定期預金】

1年後や3年後など、預入期間を決めて満期日まで原則、引き出しができませんが、金利が高いというメリットがあります。

【総合口座】

普通預金と定期預金、それとその他の金融商品の長所を組み合わせた口座のことで、普通預金がマイナスにならないように定期預金を担保にお金を融資してもらいます。

【当座口座】

当座銀行は手形や小切手の支払いに使われる預金です。利息が付かないことが法令で決まっています。ペイオフ(銀行が破たんすること)でも、預金保険制度によって全額保証されます。

【貯蓄預金】

普通預金より収益性(金利)が高く、定期預金より換金性が高い、普通預金と定期預金の中間に位置する預金です。大きく分けて2種類あります。預け入れ残高に応じて金利が高くなる「金額階層別金利型」と、預け入れ残高が一定額以上ある場合に高い金利が付く「金額別金利型」の2つがあります。

【大口定期預金】

1000万円から預け入れ可能な定期預金で、一括で預け入れて利用します。金額と期間に応じた金利が設定される自由金利型定期預金です。預入期間は、資金の性格に応じて、1カ月から最長10年まで様々な選択が可能であり、満期まで運用し続けることが前提となります。

【積立定期預金】

当座預金は、毎月、決まった日に預金の積み立てをして、目標額を目指す定期預金です。進学、旅行、住宅購入資金など目標額を設定した貯蓄に用いられます。また「一部解約」ができるようになっている銀行がほとんどです。そのため、積み立てた全額を解約する必要はなく、その一部だけを解約することができます。

普通預金の特徴

  • 銀行取引の基本となる預金です。
  • 振込金や給与、年金、配当金の受取に指定でき、各種公共料金やクレジットカードの口座自動振替を契約でき、決済口座としても大きな役割を担っています
  • すぐに現金を下ろすことができる分、金利が低いです。

当座預金の特徴

  • 主に企業や個人事業主が、口座名義人がその名義で、手形や小切手の支払を決済するための口座です。
  • 売掛金の回収に使用する場合もあります。(売掛金:売上金の帳簿上の未収金)
  • 銀行と当座預金開設約定を交わさなければ開設出来ません。
  • 小切手・手形はそれぞれ表記の金額を先に支払ったような形になりますが、それぞれの引き落としが当座預金から行われます。尚、それぞれの期日までに当座にお金がなく銀行側が引落しできない状況が2回続いた場合「不渡り」となります。

口座開設の対象

【普通預金】

法人、個人を問わず、だれでも開設できます。

【当座預金】

主に企業や個人事業主が対象です。当座預金も個人法人いずれも開設はできますが、基本的に法人が多いです。

利息

【普通預金】

利息が付きます。ただし残念ながら最近は利率がかなり低いです。大手銀行は0.01%と横並びになっています。(2016年6月14日現在)

【当座預金】

法令により利息は付きません。(預金保険法が定める「決済用預金」に該当)

口座開設に必要なもの

【普通預金】

銀行印、本人確認書類

【当座預金】

登記簿謄本(本当に会社が存在しているかどうかの裏づけ)・印鑑証明(法人で登録してある会社の実印)・銀行印(実印とは別に銀行専用に使用する印鑑)

管理ツール

【普通預金】

通帳になります。普通預金の入金・出金を記載してある表のことです。

【当座預金】

  • 照合表になります。当座預金の入金・出金を記載してある表です。当座預金には、普通預金のように通帳がないため、この当座勘定照合表を銀行から取り寄せて金銭の動きを確認する必要があります。
  • 各銀行によってその取り寄せ方法・取り寄せ間隔(例えば、10日単位、1ヶ月単位等)を指定することができます。

支払い方法

【普通預金】カード・窓口ともに現金になります。

【当座預金】小切手です。

ペイオフでも守られる金額

【普通預金】

・合算して元本1000万円と利息までになります。支店が違っても同じ銀行なら、支店ごとの金額を合算した金額が対象になります。

【当座預金】

・全額保護されます。(預金保険法が定める「決済用預金」に該当するため)

まとめ

いかがだったでしょうか。カテゴリーに分けて普通預金と当座預金を比較してみました。法人や個人事業主の方は、それぞれの特徴に合わせて上手に使い分けてくださいね。

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