パートとアルバイトの違い

パートとアルバイトの違い

仕事を探している時や、求人情報をみていてふと気になったことはありませんか?

「パートとアルバイトは何が違うのだろう?」って。

私たちは、この二つの言葉を自然と、学生時代にする仕事をアルバイトと呼び、社会人になって結婚した女性がする仕事をパートと呼んでいますが、明確的に違いはあるのでしょうか。

それでは、この2つの違いについて一緒にみていきましょう。

出典:utilidad.com

パートとは

パートとは「パートタイムの」略語で、英語の「パートタイムジョブ(Part time job)」がもとになった言葉です。そして、「フルタイム」の対義語でもあります。よって、フルタイムで働く正社員が1日の労働時間が8時間とすれば、パートは5時間といったように、その企業の指定労働時間より勤務時間の短い労働者を指しています。

一般的に、「パート=主婦」のイメージが強いのではないでしょうか。それは、日本では育児や家事などの為、結婚した女性がフルタイムの正社員として働くのが難しいため、こうした女性の働き方としてパートが主婦の間で広まっていったからなんです。

しかし、最近では、年金だけでは生活が厳しいために会社を定年退職後に、同じ会社などで労働時間の短いパートタイムとして働く男性が増えてきています。その為、今日ではパートが必ずしも女性・主婦だけを指していってる言葉では無くなってきています。

また、学生のアルバイトに比べて長く勤める人が多く、その仕事内容はほぼ正社員と同じいったのが多いのが特徴です。

アルバイトとは

アルバイトは、ドイツ語の「Arbeit(労働)」からきた言葉です。

この言葉は、明治時代の学生さんが、学費や生活費を補うために、学業の間に家庭教師などの仕事をする際に使い始めた言葉で、今では、「アルバイト=学生」というイメージがすかっり浸透しているのではないでしょうか。

私たちは、アルバイトとは言わずにバイトと略して使うことが多いのではないでしょうか。

また、アルバイトは必ずしも学生に限った働き方ではなく、正社員の仕事をしながらアルバイトをしていたり、役者や漫画家などを目指しながらアルバイトをしている学生以外の人もいます。

つまり、一般的に、アルバイトとは、本業(本来するべき事:学業、役者など)を持っている人が、副業(その間時間にお金を稼ぐ為)として働く位置づけとなっています。

短時間労働者

法律では、パートもアルバイトも労働時間が正社員よりも短い「短時間労働者」という同じ仲間です。

パートやアルバイトであっても、労働勤務時間や日数が正社員の4分の3以上あれば社会保険の加入が可能となっています。ただ、その実際に働いている時間や期間によって、失業したり、病気になったりした時の社会保険に違いがあるようです。

※労働条件を満たしていれば、パートやアルバイトであっても社会保険に加入しなければいけません。もし、配偶者の扶養に入っていたとしても、年収が130万円以上あると強制的に外されてしまいますので、ご注意ください。

例えば、1週間に20時間以上、31日以上続けて働く契約をしている人は、失業した際に雇用保険から失業給付金を受け取ることが出来ます。

また、社会保険は条件が満たなくても、会社に申し出ることで加入が可能です。ただ、短時間勤務で保険料を差し引かれると手取りがほとんどないといった状況になることや、手続きの手間が面倒といったことで、アルバイトでは加入しない方が多い様です。

パートもアルバイトも「短時間労働者」で労働者であるため、ちゃんと有給休暇があります。ただし、労働時間が短いことを考慮して、独自の日数が割与えられています。(労働基準法第39条)

まとめ

基本的に、パートもアルバイトも「短時間労働者」ということで法律上では同じです。

ただ、その各言葉の歴史から、私たち、また雇用主側は、

・パート=正社員よりも労働時間が短い労働者、ほぼ正社員と同じ仕事をする

・アルバイト=臨時で雇う労働者、正社員とは違う仕事をすることが多い

といった考え方を一般的に持っています。

しかし、アルバイトの中には、長期アルバイトとして、正社員並みに働いていらしゃる方も沢山いるので、全てがこの考えに当てはまるわけではありません。

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