確定申告の医療費控除の書き方

確定申告の医療費控除の書き方

毎年2月から3月の時期になると、忙しくなる申請があります。そう、確定申告です。自営業の方はもちろん、サラリーマンのような給与所得者の場合でも申請が必要な場合もある、私たちの生活にとって大切な申請になります。来年度支払う税金の判断基準にもなりますから、非常に重要な申請です。また、確定申告の時期になると、医療費についての領収書をまとめたりして申告に向けて準備をされる方も多いと思います。診察や検査、処置にかかった医療費はもちろんですが、交通費も医療費控除の対象になりますので、しっかりと書類はそろえておきたいところです。しかし、いざ医療費控除の確定申告を書く場合、どう書いたらよいのか迷いますよね。しかも、領収書や明細書のない交通費というのも存在しますから、非常に困ったものです‥。書き方を間違ってしまって、その分が医療費控除に含まれなかったりしたら、嫌ですよね。そこで今回は、そんな確定申告での医療費控除の書き方について見ていきたいと思います。

従う手順:
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医療費の支払いが高額になると、医療費控除の確定申告をすることで還付金がもらえます。つまり、払い過ぎた税金が戻ってくるわけです。そのためには、まず書類を揃える必要があります。サラリーマンやパートタイマー、アルバイトといった給与所得者が医療費控除を受ける場合は、次の書類が必要となります。

①医療費明細書

②確定申告書A

③源泉徴収票

④医療機関から発行された領収書

まずはこの四点を揃えておきましょう!

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次に、医療費明細書を書いていきます。この医療費明細書とは、あなたと生計を共にしている家族が、年間を通して医療機関にいくら支払ったかの詳細を記載する書類です。ですので、基本的には、病院にかかった時の領収書を見ながら転記していくスタイルになります。申請者あなただけの分についてだけなら簡単に終わりますが、扶養家族が多かったりすると、その家族全員分についての記載をすることになるため、非常に煩雑になります。そうならないようにするためには、医療費明細書に記載する前に、まずは領収書を家族のメンバーごとに分類して、ひとまとめにしておくと良いでしょう。1枚1枚転記していく作業に比べ、はるかに効率的にミスなく記載していくことができます。また、このときに記載する医療費明細書についてですが、エクセルなどで作った自分の書式でも大丈夫です。要は税務署職員が分かるようにさえ作っておけば大丈夫ですので、特別に様式があるということではありません。もし明細書の書き方や控除額の書き方が分からない場合は、国税庁のホームページに記載例がありますので、そこで確認してみるのもよいですね。

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続いて、確定申告書Aを記載していきます。収入または年収、所得、所得控除、すでに源泉徴収されている税額、正式な税額、還付金がある場合はその金額を計算して記入していきます。まずは所得控除額を計算し、次に税額の計算をしていきます。また、平成25年分の所得税から、東日本大震災の財源確保のための復興特別所得税が適用されていますので、これも考慮して記載していくようにしましょう。ここまでの記載が終われば、今回どれだけの所得税が戻ってくるのかが算出できるようになります。確定申告書A第一表の右下に、「還付される税金の受取場所」という欄がありますので、ここに、還付金を振り込んでほしい口座の情報を記入すればOKです。

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次に、確定申告書A第二表を作成していきましょう。確定申告書Aには第一表と第二表をセットで記入し、提出する必要がありますので、こちらも作成していきましょう。まずは、表の左上にある「所得の内訳」欄に、所得の種類と給与の支払者名、収入金額、源泉徴収税額を記入していきます。次に、もしあなたに16歳未満の扶養親族がいる場合は、表左下の「住民税に関する事項」欄に、その続柄と生年月日を記入していきます。最後に、表右下にある「医療費控除額」欄に、医療費明細書に記載した内容を転記して終わりです。

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以上、確定申告の医療費控除の書き方について見てきました。いかがだったでしょうか。確定申告での医療費控除申請は、非常にややこしくてわずらわしい手続きですが、書き方さえ覚えてしまえば簡単です。ただ、領収書は取っておく必要がありますので、病院にいってかなり高額な医療費を支払った場合は、必ずその領収書を保管しておくようにしましょう。みなさんも是非一度参考にされてみてください。

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