転職祝い、友人同士、仲の良い同僚でなら行うこともあるお祝いでしょう。退職に対するものであれば、部署や係ごとに行うこともあるかもしれません。
転職と聞いて、よほどブラックな企業から上場企業への転職とならない限りは、お祝いはしないのでないかと思います。退職の理由は、体調不良や一身上の都合など様々でしょう。けれど、転職となると全く別の職種への転職でない限り快く思わない人がいることは事実です。
Hohoron.comでは、転職祝いの書き方と文例を紹介します。
抜け防止と気遣い
転職時に残された後任者となる引継ぎをされた人が困るのは、引継ぎの抜けです。ですから、口頭だけでなく資料として残し引継ぐことが良いとされています。
そして、引継ぎ者がもっとも困ることは、引継ぎの際の挨拶時に「無能さ」「経験不足」を紹介されることです。ネガティブな情報を相手に与えることにより、仕事に支障をきたすこともあります。引継ぎの際の紹介は、前向きな紹介を心がけましょう。そうすることで、転職という妬みをかうようなことであっても妬みをかうことはなくなります。お祝いされる側としても心遣いが必要という事になります。
転職の報告
同僚への報告は、退職届が受理されてからすぐに行いましょう。後で後でと先延ばしにしていると「噂好きの上司/先輩」から漏れ聞こえたあいまいな情報で、引継ぎや退職の報告をしにくくなります。受理されれば速やかに報告しましょう。そうすることで、退職祝いなども開きやすい環境になります。
退職を報告され、転職先が決まっている場合一般的には同業職への転職であれば、「口にしない」ということが暗黙のルールとされてきましたが、現在ではキャリアアップという自身の目標に向かって同業職への転職が増えており、退職の事由に「新たな職場が見つかったから」などとあからさまな報告が目立つようです。
期間が定められた方の再就職であれば、背中を押し応援したいとかんがえますが、より良い条件を求めての同業職への転職の場合、気持ちはもやもやするのではないでしょうか。それでもあなた自身のこれまでの功績があれば、快く受け入れてくれるはずです。キャリアップを目指し今お勤めの会社に在籍するのであれば、誰よりもきちんとしなければなりません。次が決まったら辞める!というオーラを出すことで、周りのモチベーションが下がります。下がると会社的には、不利益です。あなた自身のポジションも危うくなりますので、言動には注意してください。
転職を報告されたら
転職を同僚に報告されたら、心からおめでとうと伝えられるまでに時間が必要でしょう。そんな時は、多くの事を言葉にせず、「おめでとう」と伝えておくことをお勧めします。仲の良い同僚であったならば、転職祝いの品を添えて一筆手紙を書きたいものです。
お祝いの書き方としては、お祝いの気持ちを込めたものにしましょう。妬みやつらみを書いてはご自身の品格が下がります。お祝いの言葉とこれからの前途を祈るメッセージにしましょう。
例えば
○○ちゃん
転職おめでとうございます。ずっと就きたいと話していた職に転職できて本当におめでとうございます。
○○会社に転職してからも、頑張ってね。会社は、別になるけど応援しています。
たまには、元気な顔をみせてね。
○○より
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△△様
これまで長間ありがとうございました。
これまでの努力が実を結び、○○会社への転職 心からお祝いいたします。
これまでの功績を振り返れば、残された私たちの責任は重大です。
これからは、同僚としてだけでなく友人としてよろしくい願いします。
これからのご活躍を期待しています。
○○○○
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○○ちゃん
転職おめでとう。もっとお給料のいいところに転職してさらに頑張ってください。
もう会うことはないとおもいます。頑張ってね。
○○
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△△様
ご転職おめでとうございます。
退職され、きっとこの部署の空気もよくなります。
いろいろあったけど、良い経験になりました。
本当にありがとう。
転職先でも場に空気を濁さないように頑張ってね。
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○○
一人だけ転職とは、大変不愉快です。
相談してほしかった。もし、私も転職できるならその時は、よろしくね。
○○
寄せ書きの場合
80以下でメッセージを書きましょう。
その時は、マイナスな言葉を書かず、前向きに応援していく言葉かお祝いを書きましょう。
例文
転職おめでとう。これからの活躍応援してます。
△△より
転職おめでとうございます。新人の時から優しく指導していただきありがとうございました。
○○より
転職おめでとう。○○さんならきっと新しい場所でも成果を残せます。頑張って!
△△より
など、感謝と応援を伝えるようにしましょう。
気を付ける事
恨んでやる
嫌いだった
せいせいする など、悪意のある言葉は書かないようにしましょう。品格だけでなく、器の小ささもみえてしまいます。どんなに気に入らず、いじめられた相手であっても退職し新たな場所へ行くのです。ここぞとばかりに、今までの事をぶつけるのではなく、思い出にしてその経験を生かしていく方が、あなた自身の為でもあります。
そもそも、そういった苦手な人にはお祝い書きなどしなければよいのです。「おめでとう」「頑張れ」と社交辞令的な言葉を一言書いておけば当たり障りありませんので、あなたが大人になってください。去る者追わずです、これまでの事は水に流し、良い経験だったと開き直ってください。
あなた自身が転職しないともかぎりません。このご時世です。就職から退職まで同じ会社で過ごすことは難しいこともあります。あなた自身が転職するときに、快く送り出してもらえるよう相手にも同じように接しておかなければなりません。
最後に
転職するほうにも、見送る方にも思うところはあります。転職に至るまでの経緯もすべて知っているわけではないでしょう。見送る側の気持ちも、相手には伝わりにくいものです。送るものの寂しさと、でていく側のすがすがしさは分かりあうことはないと考えています。新しいことに期待を込めている人へ寂しさをぶつけることができませんので、心の中で留め置くことはそうとうなストレスです。
転職される方は、転職を公にした以上、滞りなくお世話になった感謝をのべ、残される側の寂しさをやわらげてください。転職する側の苦労も残される苦悩も両方あるという事です。
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