高校生のための通帳の作り方

高校生のための通帳の作り方

高校生といえば、勉強に、運動に、遊びに、何をしても楽しい、一番輝いている時期ですね。同時に、そろそろ将来について、具体的に考え始めている人もいるのではないでしょうか。なりたいものが決まっているならゴールから逆算して、年単位で大まかなスケジュールを組みつつ必要なものを少しずつ増やしていきましょう。

その際に必要なものの1つは、お金とお金に関する知識でしょうか。でもお金に関する知識ってどれくらいありますか。ほとんどなくても無理はありません。

なぜかというと、日本にはお金について学ぶ授業がないからです。そこで今回は、お金を使ったり貯めたりする際に必須の通帳の作り方について解説したいと思います。

従う手順:
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銀行口座を作るなら、ご両親に相談しましょう

お金は使い方によって価値が変わります。自分を高める(読書やe-ラーニングなど)ためにつかう貯めに使う「投資」、生活するうえで必要なものにつかう「消費」、後に残らず無駄にしてしまった「浪費」に分けて、今の自分のお金の使い方を知りましょう(レシートで管理すると便利ですよ)。でも、これだけでは銀行口座開設にあたっての知識がどうしても足りませんので、口座を作る際は、ご両親に一度相談してください。きっとお金の流れや預金の仕組み(どうして利息が付くのかなど)を説明してくれたり、一緒に口座開設の手伝いをしてくれるはずです。反対されてしまったら、「なぜ自分専用の口座が必要なのか」、「口座を作ることでどのようなメリットを得られるのか」をプレゼンしましょう。それでも反対されたらあきらめましょう。銀行で入出金の際必要なカードが、速達で送られてくるので絶対バレます。ここでは、口座開設をご両親に許可してもらったことを前提に話を進めていきます。

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ネット+アルファで口座を作る

高校生は、とにかく忙しいですよね。しかも外に出られないので、昼休みに口座を作りに実店舗へ行くなんてできませんし、土日は金融機関はお休みですので、窓口の営業時間内(午前9時~午後3時)に実店舗に行って通帳を作るのは難しいかもしれません。こういう時こそスマホの出番です。銀行の営業時間内に銀行へ行けない人のために、営業時間外に来店しての口座開設やインターネット・スマホアプリから口座開設の手続きができるサービスを行っている銀行があります。いくつかご紹介しますね。

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大手銀行の口座を作る

大手銀行なら、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が良いでしょう。ネットから口座開設ができるうえに、ネット上で利用できるサービスが多いからです。それではネットから大手瓶行を口座開設する方法についてご紹介します。

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【みずほ銀行】

  • 口座を作るのに、インターネットから、またはスマホアプリから申し込む方法があります。
  • インターネットから口座を開設するには、申込書を自分で印刷する方法や、記入内容を印字した申込書が届くのを1週間ほど待つ方法とがあります。プリンターで申込書を印刷できるなら、口座開設の時間を1週間短縮することが出来ます。
  • インターネットから口座を開設するメリットは、来店不要なうえ郵送のみで手続きできること、デメリットは、本人確認書類が指定されているものの中から2点選んで、コピーを送らなくてはならないこと、口座開設に2週間かかることと、固定電話の番号が必要なことです。
  • スマホ「かんたん口座開設アプリ」から口座を開設するメリットは、来店も郵送の必要もなく、スマホのみで完結することや、短時間で口座を開設できることで、デメリットは18歳以上で、しかも運転免許証とスマホを持っていないと口座が作れないことです。

参照URL:mizuhobank.co.jp/start/index.html

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【三菱東京UFJ銀行】

  • 口座を作るのに、来店してブース内で口座を作るテレビ窓口で口座を開設する方法や、郵送で口座を開設する方法があります。
  • テレビ窓口とは、「ホームページ事前受付」に必要事項を入力後、店頭ATMコーナー等に設置されている個室ブースの窓口を利用して、テレビ電話で専門のオペレーターと話しながら口座開設するというものです。テレビ窓口のメリットは平日、土曜、祝日は18時まで利用可能なことや、わからないことをすぐに質問できること、来店後、約1週間でキャッシュカードが届くことです。デメリットは、利用しやすい支店を選んで出向く必要があるこや(利用が便利な支店を選んで口座開設をする必要があります)です。
  • 郵送はインターネットで申込書を請求してから約1週間後に申込書が来るので、必要事項を記入し、投函します。約2~3週間後に口座開設が完了し、キャッシュカード等が届きます。メリットは来店しないで済むこと、デメリットは口座開設まで時間がかかることです。

参照URL:www.bk.mufg.jp/kouza/order/index.html

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【三井住友銀行】

  • 来店後、「ここでできます!普通預金の口座開設」という黄緑色の六角形のマークが張ってあるブースに入って、オペレーターのサポートを受けながら、口座を開設する方法やアプリから口座を開設する方法、インターネットから口座を開設する3つの方法があります。
  • 来店後ブース内で口座を開設するメリットは平日は午前9時~午後6時、土曜日は午前10時~午後6時の間に口座が作れるこや、わからないことをすぐ質問できることです。デメリットは支店まで出向く必要があることです。
  • アプリから口座を開設するメリットは、キャッシュカードの受け取り方法を郵送か店舗で受け取るかを選べることや、クレジットカードが必要なければ年齢制限なく作れる口座があり、さらに郵送を選んでも約2~3週間で口座が開設できることです。デメリットは、高校生がクレジットカード機能の付いたキャッシュカードを利用できないことや、スマホと運転免許証、パスポート、個人番号カードの3つのうちいずれかを持っていなければ口座が開けないことです。
  • インターネットから口座を開設する場合はみずほ銀行同様、自分で申込書を印刷するか、銀行から申込書が届くのを待つかを選びます。自分で申込書を印刷するメリットは申込書が届くのを待つ時間を短縮できることや、来店の必要がないことです。デメリットは必要な書類の郵送に時間がかかることです。

参照URL:www.smbc.co.jp/kojin/sougou/

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ネット銀行は便利だけど証券、FX、NISA、外貨預金などの誘惑がたくさんある

大手銀行はインターネットバンキングや手数料無料、eco通帳(Web上に入出金の履歴が閲覧できる)などのサービスが充実していますが、普通預金にお金を預けても、利息(利率0.001%)がほとんど付きません。そこでご紹介したいのが「インターネット専用銀行(以下ネット銀行)」。実際の店舗を持たないけれど、スマホからインターネットバンキングを利用すれば、振り込みなどはその場で完了するほど便利なうえ、手数料無料(銀行ATMでの時間外の入出金)や振込手数料無料(他行への振り込み)などのサービス、加えてそこそこの利息が付きます。ただし、お金の知識の少ない高校生にはいろいろな誘惑が多い(銀行口座を開設する際に証券口座も作ると利率があがるなど)ので、どんなに条件が良くても普通預金、定期預金の口座開設までにしておきましょう。もちろん誘惑に負けない精神力も必要です。

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ネット銀行を選ぶ

普通預金で一番たくさん利息がもらえるのは、楽天銀行の普通預金(0.02%)になります。しかも楽天会員になれば楽天銀行の普通預金の利率は0.04%に跳ね上がります。しかし条件があります。カードを選ぶ際に楽天デビットカードを選んでください。これだと16歳からプリペイドカードが使えて、ポイントも貯まります。(金利は2016年5月9日現在)

デビットカードについてはこちら。

参照URL:www.rakuten-bank.co.jp/card/debit/jcb/

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その他、高校生でも使えるネット銀行と普通預金の金利については以下のとおりです。

イオン銀行(0.020%)、ソニー銀行、新生銀行、じぶん銀行、セブン銀行、ジャパンネット銀行は全て金利が0.001%です。…2016年4月から、マイナス金利になってしまたため、多くのネット銀行の金利が下がってしまいました。これでは大手銀行と大して利率が変わりませんね。でも定期預金の金利を見ると、ネット銀行の利率は高いかと思います。1年預けた場合の定期預金の金利は次のようになります。

イオン銀行(0.100%)、ソニー銀行(0.070%)、じぶん銀行(0.050%)、楽天銀行(0.004%)、セブン銀行(0.030%)、ジャパンネット銀行(0.020%)、大手銀行(上記銀行3社)と新生銀行は利率が0.010%となっています。なおauユーザーなら、じぶん銀行の利率が0.15%に跳ね上がり、定期預金の利率が一番高くなります。ただし、定期預金は1年間預けた場合、中途解約すると金利が一気に下がってしまうので、お年玉など直近で利用予定がないお金を満期になるまで預けましょう。

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まとめ

  • 通帳を持つ前に、お金の価値について考える
  • 口座を開設していいか、ご両親に相談する
  • 大手3行のネットを利用した営業時間外の口座開設には方法が2~3種類ある
  • ネット銀行は便利だけれど、証券、FX、NISA、外貨預金(ハイリスク・ハイリターン商品)などの誘惑も多いので、誘惑に負けない精神力が必要

銀行を選んだら、その銀行のサイトでサービスなどを研究してみると、新しい発見があると思うので、これを機に、経済や金融に関する知識を広げてみてください。

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