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「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と正しい使い方

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と正しい使い方

ビジネスシーンなどで「お手数をおかけして申し訳ございません」という言葉を使うことがよくあります。「ご面倒をおかけして申し訳ございません」と同義語ですが、この言葉は、こちらのために何かしてくれた相手に対してお詫びをする表現です。しかしこの言葉、手数をかけたのは相手であって、その要因を作ったのは私であるので、正しくは「お手数をかけさせて申し訳ございません」が正しいのではないでしょうか。正解から言うと「お手数をおかけして申し訳ございません」なのですが、なぜこのような表現になるのでしょうか。ここでは「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と正しい使い方をお伝えします。

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文章を3つに区切ってみる

この「お手数をおかけして申し訳ありません」という一文を分かりやすくするために、まずは3つに区切って、各項目を見ていきましょう。

お手数を/おかけして/申し訳ございません」となります。ここで「お手数」と「かける」について詳しく見てみると、何故この表現が成立するのかが見えてきます。

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「お手数」とは

まずは、手数とは何か、コトバンクで確認すると、

  • それをするのに必要な動作・細工などの数。また,それが多くて面倒なこと。てかず。「-ばかりかかる仕事」
  • (「お手数をかけます」などの形で)自分のために労力を尽くしてくれた相手に対して感謝する気持ちを表す。「お-をかけてすみません」〔「お手数ですが」の形で,相手に何らかの依頼を願い出る場合にも用いる。「お-ですが,書類の件よろしくお願いいたします」〕”

とあります。まずは①の説明の中に「てかず」とあります。もともと「てすう」という言葉は「てかず」という言葉に由来しています。「てかず」とは、将棋や囲碁で指し手の数のことを意味しており、そこから上記のような、物事を成し遂げるのに必要な動作や細工が多くて面倒であるという意味が生まれたのだと思われます。次の②の説明では、今回のフレーズに関して書かれていますが、手数をかけてくれた方への感謝の気持ちを込めて、「手数」に「お」を付けて敬意を表しているのです。

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「かける」とは

次に「かける」という言葉ですが、「手数をかける」と同様の表現に「手間をかける」という表現があります。この2つの言葉を比べることで、「手数をかける」という言葉の意味が見えてきます。まず、この2つの言葉の意味の違いを見てみると、

「手数をかける」相手が自分のために手段や時間を費やして物事を行うこと

「手間をかける」自分が手段や時間を費やして物事を行うこと

「手数」は相手がかけるものであり、「手間」は自分がかけるものということが分かります。つまり、「手数」という言葉の中に相手がかけるものという意味があるので「かける」という言葉をわざわざ「かけさせる」としなくてもよいのです。「迷惑をかけさせる」「苦労をかけさせる」と言わないのと同様ですね。上記を考慮すると、「お手数をかけさせて申し訳ございません」ではなく「お手数をおかけして申し訳ございません」が正しい表現であることがとてもよくわかります。

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「お手数をおかけして申し訳ございません」の使い方

上記「手数」「かける」の意味を見てわかるように、「お手数をおかけして申し訳ございません」という言葉は、自分のために相手がなにかしらの手段や時間を費やしてくれたことに関する感謝とお詫びを表したい時に使います。ですので「心労をかけた」「相手に不利益が生じた」など、なにかしらの手段や時間を費やしたわけではないときは使いません。「お手数をおかけして申し訳ございません」と近い表現には「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」「お手間をとらせてしまい申し訳ございません」などがありますので、言葉の意味と相手へのニュアンスを考えて、言葉を使い分けるようにしましょう。

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